認可保育園に入れるためには①~所得控除で住民税を減らす8つのポイント~

はじめに

お久しぶりです。ボンネット開け男です。今日は、子育て関連で「認可保育園に入れるためには、まず所得控除で住民税を減らそう」というお話です。
「なぜ、2月の保活が終わったこの時期にそのネタ??」と思う方がいるかと思いますが、このネタはあえて寝かしていました。なぜかというと、今が来年度保活に向けて税金を減らす=確定申告の時期だからです。また、12月にこのネタを記事にすると、すでに保育園申し込んだ方々の不安を煽るだけかと思い止めておきました。
この記事は、来年度(2019年度)、および再来年度(2020年度)に保活する人向けになりますので悪しからず。ちなみに、2020年度の保活って、まだ妊娠していないどころか、結婚もしてない人たちが対象の可能性もあるんですよね。そんな方にこの記事届くのか!?

なぜ住民税を減らす必要があるのか?

先に断わっておくと、すべての自治体において住民税を減らせば認可保育園に入りやすくなるわけではありません。入りやすくなる可能性が高くなる自治体が多いという話です。
品川区を例にとりましょう。品川区は指数(点数)が同じ場合、階層(区市町村民税所得割額)の低い順=支払っている税金が安い順に決定すると明言しています。

[申し込みしおりより抜粋]
品川区はボーダーラインを公開もしていて、なんと2019年2月時点ですでに2019年度申し込み分(2月に結果出たばかりの申し込み分)のボーダーを公開しています。仕事早すぎぃ!ボンネットが確認したところ、2月9日(金)の結果通知と同時にHPを更新していました。すごいですね。他の自治体にも見習ってほしい。

[入園状況(指数)についてから抜粋]
画像がちょっと見づらいですが、例えば赤色を付けた部分は「大井倉田保育園で1歳児のボーダーは43点の階層D14」と読めます。なお、階層D14は区市町村民税所得割額が30万8000円~32万2000円に位置しまして、世帯年収でいうと1100万程度です。
なお、指数についても補足すると、43点は「夫婦共働きフルタイム+兄弟がすでに区内認可保育園に在園済み」「夫婦共働きフルタイム+認可外保育園在住+保護者が保育園勤務」などです。Oh!絶望的!
話が脱線気味なので戻します。

住民税を下げる方法は?

品川区を例にあげましたが、他にも住民税が低い方を優先する自治体は多いです。保育園は福祉ですからね、仕方ない。また、住民税とひと括りにしましたが、正確には「市民税の所得割額(品川区で言う区市町村民税所得割額)」を下げる必要があります。詳細は省きますが、住民税が所得の10%であり、その中の6%が市民税になります。
ざっくりですが、年収550万で所得が約300万円の人であれば、住民税が10%の30万円、その中で市民税が18万円となります。(説明が面倒なので、均等割りの説明は省きます。)
そのため、住民税が減る=市民税が減る=保育園に入れる可能性が上がるとなります。
前置きが長くなりましたが、ここからは住民税を下げる方法を説明します。なお、私は税理士の免許もない素人です。ただ、いろいろ実践していますので、その観点で説明します。間違ってたら誰か教えてください。

1.医療費控除

まずは有名どころ。医療費控除です。医療費が10万円を超えると控除が受けられます。保険金(出産一時金含む)などで補てんされた場合はその分は引いた金額となります。また、上限は200万円/年となります。
医療費控除額=医療費(補てん分除く)-10万円(総所得200万以下の人は所得の5%)
となります。
仮に医療費が年間50万円払った方がいて保険から補てんがない場合、50万円-10万円=40万円ほど所得から控除されます。40万円所得が減るということは、10%の住民税が4万円減りますので、そのうち6%の市民税が2.4万円減ります。どうでしょう。わずかですが、品川区でいえば階層が一つ下がる可能性があります。

1-1.医療費に含められるもので見逃しがちなもの

・市販の薬の購入費用
・保険適用外の歯の治療費
・歯列矯正費用
・視力回復レーザー手術(レーシック)の費用

・大人用紙おむつや失禁パッドなどの購入費用
・補聴器、義足などの購入費用
など
※一部認められない場合もあるので要確認
レーシックや歯の矯正は「いつか受けたい」と思っている場合、保育園申し込みの前年度にすべきです。

1-2.医療費は親の分を入れられる場合も

生計を一にしていることが条件となりますが、親の医療費を自分の控除に入れられる場合もあります。

1-3.医療費の補足

医療費については、平成29年度から領収書の提出が不要になりました。実際に私はe-Taxで申請しましたが、領収書は提出していません。(代わりにいつ、どこの病院に行ったなどの情報を記載したexcelを提出しています。)領収書出さなくていいのをいいことに、悪用している人いないのかなぁ、と思ったりします。なお領収書は、税務署から開示が求められる可能性があるので、5年間保管は必要です。

2.親を扶養に入れる

同居/別居関係なしに「生計を一」にしていて所得制限を満たしていれば、親を扶養に入れることができます。この「生計を一にしている」が非常にあいまいで基準がありません。田舎に暮らす母親に毎月仕送りをしている、などは認められる可能性があります。(実際に扶養に入れている人を見たことがあります。)税務署に要相談です。
なお、親の所得制限は38万円以下、年金収入のみであれば65歳以上で158万円以下が条件となります。※遺族年金は非課税です。専業主婦だった母親のみ生きている方は条件を満たす可能性が高くなります。
仮に扶養に入れることができれば、33万円の控除となり、10%の住民税が3.3万円減りますので、そのうち6%の市民税が約2万円減ります。親が70歳以上だと控除が38万円で少し増えます。なお、ボンネット家では、絶妙に親の所得が超えているので扶養には入れられません。

3.兄弟を扶養に入れる

ここも「生計を一」にしていて所得制限を満たしていれば、兄弟を扶養に入れることができます。あなたには、働きもせず生活費をねだってくる兄弟はいませんでしょうか?ボンネットは大声では言えないのですが、該当しつつあります。かなりお金も出しているので、「生計を一」にしていると判断されるか来週税務署に行って聞いてくるつもりです。。。「生計を一」と判断されても悲しい話。
これも認められれば、一人当たり33万円の控除となります。なお、「生計を一」にしていると判断されれば、彼らが使った医療費も控除できますので、さらに控除額が増えます。

4.生命保険料控除

これは有名なやつです。契約している保険の種類に応じて控除が受けられます。みなさん、年末調整でやってますよね。なお、保険は3種類あります
・一般生命保険料控除・・・通常の生命保険や学資保険など
・介護医療保険料控除・・・入っていないのでどんな商品があるか不明
・個人年金保険料控除・・・個人年金保険など
※契約している保険/しようとしている保険がどれに該当するかは保険営業の方にちゃんと聞きましょう。
また、保険に入っていれば無限に控除が受けられるわけではなく、上限があります。住民税控除の場合、1種類あたりの支払保険料が56,000円超えていれば、合計で7万円の控除を受けることができます。7万円の控除の場合、10%の住民税が7,000円減りますので、そのうち6%の市民税が4,200円円減ります

5.iDeCo(個人型確定拠出年金)に加入

これは掛け金が所得控除になりますが、単年のみの加入はできませんし、毎月納付が必要になりますので、短期的に住民税を下げたいためには使えません。なのでここでは触れません。

6.特定支出控除

サラリーマンで例えばスーツなどを経費にできる場合がありますが、ハードルが高いです。会社に証明書作ってもらったりなど。ほぼ無理なのでここでは触れません。

7.不動産事業を始める

不動産事業をしていて、赤字であると給与所得と合算しての課税となります。そのため、住民税を減らすことができます。難易度高めなのでここでは触れません。ワンルームマンションを中古で購入して減価償却の期間を短くすれば、赤字幅大きくできるのでは?というのは素人発想ですが、どうなんでしょうか。某野菜の馬車やス○ガ銀行に騙されちゃ堪りませんが。

8.そもそも働かない

急に何を言い出すのかと思われそうですが、これも一つの手です。特に、育児休業中は所得が発生しない(手当は非課税のため)ため、翌年の住民税が0となります。ただ、タイムラグがあるので、0歳児の申し込み時は使えません。
モデルケース① 2018年4月出産で、2019年4月(0歳入所)に保育園に申し込む場合
 2018年秋の申し込み時点では、2017年の所得がいくらなのか?に対する住民税勝負となりますので、意味はありません。(フルタイムで働いているため)
モデルケース② 2018年4月出産で、2020年4月(1歳入所)に保育園に申し込む場合
 2019年秋の申し込み時点では、2018年の所得がいくらなのか?に対する住民税勝負となります。2018年は2月頃~12月が出産・育児休業となるので、住民税が下がります。夫が4月~12月まで育児休業を取った場合は、夫の住民税も下がりますのでかなり有利になります。

※ふるさと納税と住宅ローン控除は関係ない

たまに勘違いする人がいますが、ふるさと納税や住宅ローン控除はいくらやっても保育園の入りやすさには関係ありません。品川区のしおりにも「区市町村民税は、調整控除以外の税額控除(住宅借入金特別控除、寄付金税額控除、配当控除等)が適用される前の税額となります。」とハッキリ記載があります。

まとめ

本日は以上です!ボンネットは体弱め、油濃いめ、麺固めなので、医療費を結構計上しました。そのおかげでライバルより保育園入りやすかったのかもしれません。保育園に関わらず、税金を減らすことは大事なので、みなさんお金には強くなりましょうね!
次回は、東京都で保育園に入りやすい場所について記事にしたいと思ってます。兄弟いればこの自治体有利、年収高ければこっちが有利とか。自治体別に分類したいと思っていますが、如何せんいつになるやら。マンションの記事も書きたいネタだらけ!休みが欲しい!
あ、あと、本ネタは間違いがあると許されないネタを取り扱ったので、間違いを見つけたら是非教えてください。みんなでいい記事にブラッシュアップするのがボンネットスタイルです。お願いします。

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